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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻2号

1997年02月発行

文献概要

今月の主題 十二指腸乳頭部癌―縮小手術をめざして 主題

十二指腸乳頭部癌の診断―各種画像診断能の比較

著者: 浅原新吾1 有山襄1 須山正文1 佐藤一弘1 崔仁煥1 窪川良広1 若林香1 長浜隆司1 工藤卓也1 神谷尚則1 窪田賢輔1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.165 - P.171

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要旨 乳頭部癌の進展度診断を検討した.USで腫瘍が描出できたものはなかった.CTの腫瘍描出率は54.5%であったが,US,CTとも全例で膵・胆管拡張などの副次所見を認めた.血管造影では腫瘍径が10mm以下の2例に異常がなく,llmm以上では80%以上に異常がみられた.EUSは十二指腸浸潤の有無が全例で正診できたが,膵浸潤の正診率は77.8%であった.IDUSも十二指腸浸潤の有無は全例で正診でき,膵浸潤は有無,程度とも全例で正診できた.MRCPはERCPが不能であった症例で膵管の描出が可能であった.乳頭部癌の存在診断にはUS,CT,MRCPが,進展度診断には血管造影,EUS,IDUSが有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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