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文献概要
リフレッシュ講座 食道検査・治療の基本・2
食道超音波内視鏡検査の基本
著者: 神津照雄1
所属機関: 1千葉大学医学部光学医療診療部
ページ範囲:P.191 - P.194
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食道は,超音波内視鏡検査の対象となるのに最も適した臓器である.超音波ビームの減衰の点から癌の他臓器浸潤の診断やリンパ節転移の診断は超音波周波数7.5~10MHzの低周波数の振動子が適している.言い換えると,内視鏡と超音波の一体化した機種が病巣の全体像把握に適している.一方,食道壁内の浅い病変の描出には15~20MHzの高周波振動子が適している.すなわち内視鏡生検鉗子挿入型の細径超音波プローブである.低周波数の超音波検査については既に報告しているので文献を参照していただきたい.本稿では高周波振動子による食道の超音波検査を中心に述べる.
食道は,超音波内視鏡検査の対象となるのに最も適した臓器である.超音波ビームの減衰の点から癌の他臓器浸潤の診断やリンパ節転移の診断は超音波周波数7.5~10MHzの低周波数の振動子が適している.言い換えると,内視鏡と超音波の一体化した機種が病巣の全体像把握に適している.一方,食道壁内の浅い病変の描出には15~20MHzの高周波振動子が適している.すなわち内視鏡生検鉗子挿入型の細径超音波プローブである.低周波数の超音波検査については既に報告しているので文献を参照していただきたい.本稿では高周波振動子による食道の超音波検査を中心に述べる.
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