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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻2号

1997年02月発行

文献概要

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書評「Q&A腹腔鏡下胆囊摘出術―こんな時どうする?」 フリーアクセス

著者: 堀孝吏1

所属機関: 1三井記念病院外科

ページ範囲:P.220 - P.220

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 腹腔鏡下手術が施行されるようになってまだ10年にも満たない現在,様々な領域でこの術式の適応が拡大され,施行されるようになってきた.本術式が急速に広まった要因の1つに,術後とう痛の著明な減少=患者側の利点が,大きく関与している.単に治ればよい治療から安全な治療へ,そしてより苦痛のない治療へと医療に対する要求が変化してきたのは当然のことと考える.

 当院でも,1990年10月に最初の腹腔鏡下胆囊摘出術が施行された.当初は,鏡視下手術は特殊な術式と考える風潮もあったが,適応が拡大されるにつれて特殊な術式とはみなされなくなりつつある.適応に関しては,まだ流動的な領域も多いが,例えば,胃全摘術はやるが胃亜全摘術はやらないという腹部外科医はいないように,腹腔鏡下手術は適応があれば避けて通れない術式になると考えられる.今や,腹腔鏡下手術は腹部外科医にとって習熟しなければならない術式の1つと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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