icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻2号

1997年02月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

十二指腸・主膵管・総胆管の表層拡大型十二指腸乳頭部癌の1例

著者: 今村哲理1 村島義男1 栃原正博1 夏井清人1 安保智典1 須賀俊博1 藤永明1 宮川宏之1 真口宏介1 長川達哉1 豊田成司1 狩野吉康1 東野清1 大村卓味1 佐藤隆啓1 八百坂透1 加藤茂治1 柳川伸幸1 村岡俊二2 佐藤利宏2

所属機関: 1札幌厚生病院消化器科 2札幌厚生病院病理科

ページ範囲:P.221 - P.226

文献購入ページに移動
要旨 十二指腸・主膵管・総胆管の表層拡大型乳頭部癌の1例を経験した.患者は61歳,女性.心窩部痛を主訴として1993年10月4日初診.十二指腸内視鏡検査およびX線検査で十二指腸第2部に乳頭の腫大と表面小結節状の広汎な丈の低い隆起病変を認めた,主乳頭前壁側に粘膜下腫瘍(SMT)も副病変として認めた.生検,ERCP,EUS所見も総合し乳頭部癌と診断した.1994年3月11日,膵頭十二指腸切除,および同年5月26日,膵体部追加切除を行った.病病理組織学的にOddi筋に達しない十二指腸粘膜内(m),主膵管内,総胆管内表層の分化型腺癌で,大きさは十二指腸粘膜面で52×40mmであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?