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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻2号

1997年02月発行

早期胃癌研究会症例

胃底腺領域内の限局性萎縮を伴う小胃癌の1例

著者: 深尾俊一1 山崎雅彦1 横田広子1 遠藤一夫1 葛島達也1 隅田英典1 中野貞生1 鈴木雅雄2

所属機関: 1中野胃腸病院 2岐阜大学医学部放射線科

ページ範囲:P.229 - P.233

文献概要

要旨 患者は39歳,女性.心窩部痛を主訴に来院した.上部内視鏡検査で,胃体中部大彎に限局性の褪色した陥凹を認めた.胃X線検査では同部位に浅い陥凹性病変を認めたが,アレア模様には異常がなかった.切除標本では潰瘍瘢痕は認めず,体中部大彎に52×23mmの陥凹性病変がみられた.病理組織学的には陥凹性病変の大部分は萎縮した胃粘膜で,後壁寄りに大きさ9mmの低分化腺癌を伴っていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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