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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

特集 炎症性腸疾患1997

主題 Ⅰ.診断 1.潰瘍性大腸炎

(2)大腸内視鏡検査

著者: 田島強1 望月剛実1 佐々木美奈1 加藤裕昭2 門馬久美子3

所属機関: 1東京都立大久保病院内科 2東京都立駒込病院内視鏡科 3東京都立駒込病院内科

ページ範囲:P.279 - P.287

文献概要

要旨 大腸内視鏡検査は,潰瘍性大腸炎の診断,治療法の選択,治療効果の判定に欠かすことのできない検査である.急性期には,病状に悪影響しないように前処置なしで検査するのが原則であり,無理のない検査を心がけなければならない.本症の内視鏡像は病型,病期,病状および部位により大きく異なり,多彩である.また,初期には,一般の急性腸炎の内視鏡像と全く同様に浮腫,発赤,易出血性,びらんなどがみられるので,1回の検査のみで本症と診断することは危険である。小黄色斑がみられれば診断に有力な手がかりになるが,経過を追って"時間の目"で見ることが非常に大切である.少なくとも1~2年に1回ぐらいは,緩解期にも内視鏡検査を行うべきであり,これが本症に合併しやすい大腸癌の早期発見に非常に役立つ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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