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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

特集 炎症性腸疾患1997

主題 Ⅰ.診断 1.潰瘍性大腸炎

(3)注腸X線検査

著者: 松川正明1 千葉俊哉1 平島正直1 保田国伸1 嶋田顕1 平塚伸1 佐藤温1 藤森基次1 栗原稔1

所属機関: 1昭和大学附属豊洲病院消化器科

ページ範囲:P.289 - P.298

文献概要

要旨 潰瘍性大腸炎のX線検査について前処置法とバリウム濃度などを述べた.潰瘍性病変のX線所見を5型に分け,内視鏡所見を加味してみると,2型から活動性病変であった。更に,各型と緩解期の所見をみた.5型・4型では炎症性ポリープを残存する.再燃緩解型は4型に多かった.また,本症の経過で,潰瘍性病変が不均一な分布をした解離性と,ほぼ同様な分布をした同調性に分けた.臨床経過で初回型はすべて同調性であり,再燃型は解離性であった。長期経過で早期癌がみられる肉眼形態では,丈の低い平盤型病変が多かった。これらの病変を描出するには前処置を工夫して,微細な所見に注意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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