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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患1997 主題 Ⅰ.診断 2.Crohn病

(3)注腸X線検査

著者: 西俣嘉人1 西俣寛人1 大井秀久1 新原亨1 仁王辰幸1 松田彰郎1 堀雅英2 入佐俊昭2 徳留一博2 古賀大士2 中島義行2 西俣寿人2 柳田勤2 谷山茂樹2 森秀美2 佐伯啓三2 山筋忠2 牧猛2 石神信治2 美園俊明2

所属機関: 1南風病院消化器病センター 2鹿児島消化器研究会

ページ範囲:P.333 - P.339

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要旨 現在の炎症性腸疾患(Crohn病を含む)のX線診断は二重造影像が主体で,所見のチェックも大部分が直接所見である.白壁は炎症性腸疾患の診断の要点を4つ挙げているが,その中の変形は従来は単に病変の存在をチェックする手段としてのみ理解されていた.われわれは,Crohn病の摘出標本レントゲノグラムを用いて変形と肉眼所見,組織所見との関係を検討した.変形による診断の意義は,①小病変のチェック,②病変の性状診断,殊にその方向性の診断である.検討した結果,小腸にみられた変形は一側性,両側性,膨隆型(タッシェ様,偽憩室変形)の3つに分けられた.この考え方は大腸の読影に際しても対応できるが,大腸の変形で最も重要なものは膨隆型変形である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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