icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患1997 主題 Ⅰ.診断 2.Crohn病

(4)小腸X線検査

著者: 飯田三雄1 青柳邦彦2 川崎厚2 黒木文敏1

所属機関: 1川崎医科大学内科(消化器II) 2九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.341 - P.350

文献購入ページに移動
要旨 Crohn病における小腸X線検査の意義は,①縦走潰瘍,偏側性変形,敷石像,不整形潰瘍,アフタ様潰瘍,裂溝,瘻孔,管腔狭小,管腔狭窄,瘢痕,炎症性ポリープなどの所見を描出し診断を確定する,②病変の罹患範囲と程度を把握する,③術後の再発を診断する,④治療効果を判定する,⑤小腸病変の経過を観察する,⑥初診時のX線所見から合併症の出現を予測する,などに要約される.ルーチンの小腸造影は経口法で十分であるが,縦走潰瘍や小病変描出のため,更には上述した小腸X線検査の意義達成のためには二重造影法を用いることが必要である.また他疾患とのX線学的鑑別も小腸二重造影法を行うことによって容易となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?