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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患1997 主題 Ⅰ.診断 2.Crohn病

(6)上部消化管検査

著者: 横田欽一1 田邊裕貴1 大坪力1 渡二郎1 榮浪克也1 野村昌史1 綾部時芳1 斉藤裕輔1 柴田好1 高後裕1 三代川斉之2

所属機関: 1旭川医科大学第3内科 2旭川医科大学附属病院病理部

ページ範囲:P.357 - P.364

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要旨 Crohn病患者47例について,胃・十二指腸病変の特徴をまとめた.Crohn病の特徴所見は,主に十二指腸にみられたノッチ状外観11例,数珠状隆起4例,粗大顆粒4例,多発性アフタ7例,胃前庭部のたこいぼ型びらん5例,胃体部小彎の竹の節状外観25例などであった.生検ルーチン標本からの肉芽腫検出率は,これらの特徴病変では23%(12/52)であったが,それ以外の病変や正常部では2.5%(1/40)にすぎなかった.上部消化管検査によるCrohn病の発見や肉芽腫の検出には,Crohn病の胃・十二指腸病変の特徴を把握しておくことが大切であり,なかでも竹の節状外観の頻度が高いことを強調した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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