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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

特集 炎症性腸疾患1997

主題 Ⅰ.診断 2.Crohn病

(7)病理診断

著者: 岩下明徳1 山田豊1 喜多村邦弘1 尾石樹泰1 溝口幹朗1 八尾恒良2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院病理部 2福岡大学筑紫病院消化器科

ページ範囲:P.365 - P.376

文献概要

要旨 Crohn病145症例の171手術標本の分析に基づき,本症の病理肉眼所見と組織所見を概説した.特徴ある縦走潰瘍,敷石像,非乾酪性類上皮細胞肉芽腫,全層性炎症,裂溝,閉塞性リンパ管炎などのうち,前3者が本症に比較的特異性が高く,その病理診断にはこの3者の組み合わせが大切であることを強調した.そして,新しい診断基準の正当性に言及した.また,本症の病理形態像も治療によりある程度変遷することがあるので,その診断に際してはこのことも念頭に置いて取り掛かる必要があることを述べた.更に本症の生検診断と標本の取り扱いについても簡単に触れた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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