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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患1997 主題 Ⅲ.合併症

(2)腸管外合併症

著者: 五十嵐正広1 勝又伴栄1 高橋裕之1 小林清典1 西元寺克禮1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.405 - P.412

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要旨 潰瘍性大腸炎(UC)とCrohn病(CD)に伴う腸管外合併症の主なものは,皮膚病変(UC 19.2%,CD 32.3%),関節病変(UC 12.7%,CD 26.9%),結石症(UC 5.3%,CD 7.7%)などであり,合併疾患を伴っていないものは,UC 49.1%,CD 38.5%で何らかの腸管外合併症を有するものが多い.病型別にみると,UCでは全大腸炎型に多く,CDでは大腸型に多い.炎症性腸疾患(IBD)に特徴的とされる皮膚病変は,壊疽性膿皮症,結節性紅斑などであるが,前者はUCに多く,後者はCDに多い合併症である.腸管外合併症は,IBDの病態と関係し発症するもの,偶然合併したもの,治療による副作用として発現したものなどが含まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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