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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

特集 炎症性腸疾患1997

主題 Ⅴ.鑑別診断

(1)虚血性大腸炎

著者: 安藤正夫1 望月福治1 長南明道1 熱海稔1 神部真理子1 松永厚生2 富永現2 野村美樹子2

所属機関: 1JR仙台病院消化器内科 2仙台市医療センター消化器内科

ページ範囲:P.431 - P.440

文献概要

要旨 過去10年間に,臨床症状および画像所見から,虚血性大腸炎との鑑別を要した症例は,既知の炎症性腸疾患例を除くと181例あり,うち,最終的に狭義の虚血性大腸炎と診断されたものは45例であった.急性期は,感染性および薬剤性の出血性大腸炎と,治癒期の狭窄型はCrohn病との鑑別が重要と思われた.詳細な病歴聴取と便培養検査が重要であり,更に臨床経過および画像所見の推移をみることによって,本疾患の鑑別診断は,ほぼ臨床的に可能と考えられた.しかし,起因菌の同定できない感染性腸炎との鑑別は困難と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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