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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

特集 炎症性腸疾患1997

主題 Ⅴ.鑑別診断

(3)腸型Behçet,単純性潰瘍

著者: 渕上忠彦1 長村俊志1 堺勇二1

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.451 - P.458

文献概要

要旨 腸型Behçetと単純性潰瘍の典型像は,回盲部近傍の打ち抜き様の深い潰瘍で,形態学的には病理組織像を含めて両者の鑑別は不可能であり,Behçet症状の有無で鑑別されている.しかしながら,腸型Behçetでは口内アフタと同様にアフタ様潰瘍が消化管に多発し,反復して出現することをしばしば経験する.この点が両疾患の鑑別点になるのかもしれない.両者の鑑別は困難であるにしても,そのほかの疾患との鑑別に困ることはまずないが,Crohn病,潰瘍性大腸炎,腸結核に類似した所見を呈した腸型Behçetの症例を提示し,それら疾患との鑑別点について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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