icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患1997 主題 Ⅴ.鑑別診断

(5)薬剤起因性腸炎

著者: 桜井幸弘1

所属機関: 1関東逓信病院消化器内科

ページ範囲:P.469 - P.474

文献購入ページに移動
要旨 薬剤起因性腸炎は偽膜性腸炎と出血性腸炎に大別できる.潰瘍性大腸炎との鑑別のうえで重要なポイントは,内視鏡所見,病変の部位と範囲である.潰瘍性大腸炎に少しでも非典型的な所見があれば,本疾患も疑い,薬剤の服用歴を聴取する.内視鏡検査では可能な限り大腸全体を観察する必要があるが,不可能な場合は超音波やCTを併用することで病変部位の診断は可能であり,鑑別の助けになる.典型的な内視鏡所見を熟知し,非典型例を参照すれば鑑別は容易である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?