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特集 炎症性腸疾患1997 主題 Ⅴ.鑑別診断
(5)薬剤起因性腸炎
著者: 桜井幸弘1
所属機関: 1関東逓信病院消化器内科
ページ範囲:P.469 - P.474
文献購入ページに移動要旨 薬剤起因性腸炎は偽膜性腸炎と出血性腸炎に大別できる.潰瘍性大腸炎との鑑別のうえで重要なポイントは,内視鏡所見,病変の部位と範囲である.潰瘍性大腸炎に少しでも非典型的な所見があれば,本疾患も疑い,薬剤の服用歴を聴取する.内視鏡検査では可能な限り大腸全体を観察する必要があるが,不可能な場合は超音波やCTを併用することで病変部位の診断は可能であり,鑑別の助けになる.典型的な内視鏡所見を熟知し,非典型例を参照すれば鑑別は容易である.
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