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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻3号

1997年02月発行

特集 炎症性腸疾患1997

ノート

炎症性腸疾患の疫学

著者: 棟方昭博1 中路重之2

所属機関: 1弘前大学医学部第1内科 2弘前大学医学部衛生学

ページ範囲:P.523 - P.525

文献概要

要旨 炎症性腸疾患の欧米での罹患率は,人口10万人対,UC 1.5~17.0,CD O.3~6.7で,本邦のUC 1.95,CDO.51を上回っている.欧米での有病率も,UC 21.4~225.2,CD 8.3~105.7で,本邦のUC 18.12,CD 5.85を上回っている.欧米ではUCの罹患率,有病率に変化はなく,CDは増加しているが,本邦ではともに増加している.本邦での発症年齢は,UCでは男性20~24歳,女性25~29歳に,CDでは男性20~24歳,女性15~19歳にピークがみられる.この傾向は欧米でも同様である.また,UCの死亡率は,欧米では0.1~O.25であるが,本邦では約0.1と低い,本邦,欧米ともに1980年代以降UCの死亡率は低下する傾向にある.一方,CDは,欧米では本邦に比べ死亡率が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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