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書評「胃外科」
著者: 小川道雄1
所属機関: 1熊本大学外科
ページ範囲:P.710 - P.710
文献購入ページに移動 私の駆け出し時代には,幽門側胃切除術は切除と再建を伴うmajor手術のうち,若い医師が最初に執刀させてもらう手術であった.現在とは違って,執刀の機会はなかなか頂けなかった.鉤を引きながら,いつかこの手術を,と思っていた.手術の1つ1つの操作を暗記していた.そらで全操作を言えるようになっていた.
頭の中では完全に胃切除術を行えるまでになっていたのだが,最初の胃切除術では頭に血が昇り,ただ前立ちの先生の指示どおりに,何が何だかわからないうちに手術を終わっていた.今もそれだけは覚えているが,手術所見も満足に書けないくらいだった.
頭の中では完全に胃切除術を行えるまでになっていたのだが,最初の胃切除術では頭に血が昇り,ただ前立ちの先生の指示どおりに,何が何だかわからないうちに手術を終わっていた.今もそれだけは覚えているが,手術所見も満足に書けないくらいだった.
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