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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻5号

1997年04月発行

リフレッシュ講座 食道検査・治療の基本・4

食道内視鏡的粘膜切除術の基本

著者: 幕内博康1

所属機関: 1東海大学医学部第2外科

ページ範囲:P.767 - P.771

文献概要

 はじめに

 食道の外科的根治手術は開胸開腹のうえ,頸部腹部3領域リンパ節郭清を要する極めて侵襲の大きなものであり,術後のQOLに及ぼす影響も少なくない.①高齢者に多い食道癌で,更に高齢化社会に向かいつつあること,②診断技術の進歩により適応となる早期食道癌が数多く発見されるようになったこと,③早期表在食道癌の病態がかなり明らかとなってきたこと,④簡便容易な内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection; EMR)が開発されたこと,⑤その手技が普及してきたこと,などにより,less invasive surgeryとしてEMRの,特に食道において果たす役割は大きいと言ってよいと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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