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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻6号

1997年05月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌から進行癌への進展 主題症例

食道粘膜下腫瘍の経過観察中に発見された0-Ⅱa型早期胃癌の1例

著者: 塩谷真由美1 後藤裕夫1 真鍋知子1 南立由歌1 水野晋二1 兼松雅之1 関松蔵1 山脇義晴1 星博昭1 加藤元久2 下川邦泰3

所属機関: 1岐阜大学医学部放射線科 2岐阜大学医学部第2外科 3岐阜大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.855 - P.860

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要旨 患者は64歳,男性.食道粘膜下腫瘍を6年間経過観察中にⅡa型早期胃癌を発見し,遡及的にX線・内視鏡所見を検討した.病変部は6年前のX線で既に顆粒状不整が認められた.その後5年間変化に乏しく,2年前に生検されているが診断に至らなかった.6年目にX線・内視鏡とも明らかなⅡa型早期胃癌に変化した.深達度m,高分化型管状腺癌であった.本症例は,癌が粘膜内にとどまったまま緩徐に発育し,最後の1年間で急激に形態変化を来したと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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