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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻6号

1997年05月発行

文献概要

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「胃と腸」質問箱

著者: 長廻紘1 工藤進英2

所属機関: 1群馬県立がんセンター 2秋田赤十字病院胃腸センター

ページ範囲:P.882 - P.884

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“表層拡大型大腸腫瘍”と“結節集蔟様大腸腫瘍”

(質問)本誌31巻2号「いわゆる表層拡大型大腸腫瘍とは」について意見を述べさせていただきます.ここでは“表層拡大型腫瘍”の定義は,胃や食道と同様に,粘膜内を広く,主に水平方向に発育進展し,深部への浸潤を来しづらいものとされています.しかし,同号の多田論文にもありますように,“結節集蔟様”とどこが違うのか十分に理解できません.なぜ,“結節集蔟様”の用語が不適当であるのか明確にしていただきたいと思います.

 ちなみに,われわれは“結節集蔟様”大腸病変について既に,Gastroenterol Endosc 37: 739-744, 1995に発表していますが,その後の症例を加えて71例で検討しましたところ,5cm以上の病変は6例(8.5%)でありました.6例すべて癌で,2例がm癌,4例はsm2以深へ浸潤していました.したがって,ここで言われている厳密な意味での“水平発育型”は2/71(2.2%)となり,極めて数が少なくなります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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