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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻6号

1997年05月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

食道に発生したpyogenic granulomaの2例

著者: 井廻宏1 渕上忠彦1 小林広幸1 堺勇二1 飯塚佳彦1 佐藤茂1 天野角哉1 田畑寿彦1 永江隆1 菊池陽介1 中島穣1 中西護2 臺丸裕2

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科 2松山赤十字病院病理

ページ範囲:P.891 - P.897

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要旨 〔症例1〕は,70歳,女性.胃癌術後の検診目的で来院し,X線検査で胸部上部食道に棍棒状の隆起性病変を指摘された.〔症例2〕は,52歳,女性.嚥下時不快感を主訴に来院し,X線検査で胸部中部食道に亜有茎性隆起を指摘された.いずれの症例も内視鏡検査では頂部に白苔の付着した発赤調の表面平滑な隆起であり,生検でpyogenic granulomaと診断された.本症はポリープ状の易出血性腫瘤で,外傷を受けやすい皮膚や口腔粘膜に発生する良性肉芽腫性病変である.口腔粘膜以外の消化管での発生は極めてまれであり文献的考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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