文献詳細
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書評「Early Coloretal Cancer:Detection of Depressed Types of Colorectal Carcinoma」 フリーアクセス
著者: 安富正幸1
所属機関: 1近畿大学第1外科
ページ範囲:P.998 - P.998
文献概要
長い間,大腸癌はポリープに由来すると考えられてきた.実際,大腸癌の大部分はポリープ由来であるが,ポリープ由来でない癌も存在していることは以前から予想され,de novoの癌と呼ばれていた.著者らにより平坦陥凹型の癌が多数発見され,それらを体系化し臨床上の意義を明らかにしたのがまさに著者である.平坦陥凹型の癌は直径10mm以下で粘膜下層に浸潤することが多く,リンパ節転移を起こすので内視鏡治療の対象ではなくなるばかりでなく,短期間のうちに進行癌に移行するものである.
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