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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻7号

1997年06月発行

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書評「ヘリコバクター・ピロリ除菌治療ハンドブック」 フリーアクセス

著者: 小越和栄1

所属機関: 1県立がんセンター新潟病院

ページ範囲:P.1026 - P.1026

文献概要

 1983年にHelicobacter Pylori(以下H. Pylori)の存在が明らかになって以来,わずかな年月にもかかわらず,その臓器障害のメカニズムや病態についての解明が急速に進んでいる.これらが完全に解決され,H. Pyloriの除菌治療が確立されれば消化器病学そのものが大きく変わると考えられる.

 日本では健康保険制度の制約の影響もありH. Pylori除菌は諸外国に比較して,かなり遅れている.現在ようやく除菌療法に関してフェーズ2の治験が始まったばかりである.したがって,このような現状では日本の一般臨床医レベルでの除菌療法はまだ先のことで,専門医以外へのH. Pylori除菌知識の啓蒙もまだ先のことと筆者は考えていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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