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書評「標準病理学」
著者: 桜井勇1
所属機関: 1日本大学医学部
ページ範囲:P.1114 - P.1114
文献購入ページに移動 町並教授と秦教授の編集によって「標準病理学」が刊行された.執筆者をみると,実験的手法を駆使されていても,常に人の疾患の解析を最終目標として仕事を展開されている方々である.そこにこの教科書の基本的態度が現れているように思う.
医学教育の改革が叫ばれ,日本に医学教育学会が設立されてから28年を経過した.遅い歩みであったかもしれないが,その間に日本の医学教育のうち,特に卒前教育の改革が進んできた.この改革は病める人々にとっての良医育成を主眼としてきたので,いきおい臨床医学教育の改革が主体となっていた.そのような情勢にあったためか,病理学教育の改革は更に遅れていたと思われる.しかし,最近になって病理学教育のあり方が漸く反省され始めてきていると感じられる.
医学教育の改革が叫ばれ,日本に医学教育学会が設立されてから28年を経過した.遅い歩みであったかもしれないが,その間に日本の医学教育のうち,特に卒前教育の改革が進んできた.この改革は病める人々にとっての良医育成を主眼としてきたので,いきおい臨床医学教育の改革が主体となっていた.そのような情勢にあったためか,病理学教育の改革は更に遅れていたと思われる.しかし,最近になって病理学教育のあり方が漸く反省され始めてきていると感じられる.
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