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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻9号

1997年08月発行

文献概要

今月の主題 胃噴門部領域の病変 (2)癌以外の病変 主題

噴門部領域の癌以外の腫瘍性病変

著者: 宮川国久1 吉江浩一郎1 内山菜智子1 山城正明1 飯沼元1 石川勉1 牛尾恭輔1 小野裕之2 山口肇2

所属機関: 1国立がんセンター中央病院放射線診断部 2国立がんセンター中央病院内科

ページ範囲:P.1165 - P.1173

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要旨 噴門部は,正常例でも上部消化管造影やCTなどで腫瘤様を呈することがある.呼吸や体位変換などで形態が変化することが,実際に腫瘤が存在する例との鑑別点となる.噴門部は食道から胃への臓器移行部であり,上皮も重層の扁平上皮から単層の円柱上皮に移行するため種々の壁内腫瘤性疾患が認められる.また噴門近傍には,リンパ節,膵体・尾部,脾,結腸脾彎曲部,肝,副腎,腎,大動脈,心などが存在するために,これら組織の腫大や腫瘍によっても噴門部は影響を受ける.このように,噴門部には種々の疾患が腫瘤を形成するため,その画像の特徴に習熟し,鑑別することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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