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今月の主題 「胃と腸」33年間の歩みからみた早期癌 主題
「胃と腸」33年間の歩みからみた早期食道癌―診断と治療の歩みと展望
著者: 𠮷田操1
所属機関: 1東京都立駒込病院外科
ページ範囲:P.11 - P.17
文献購入ページに移動はじめに
食道の早期癌に関する考え方は,最近の15年間で大きく変わった.従来診断が困難であった上皮内癌や粘膜癌の診断が容易となり,その病態が明らかになった.多くの症例を経験するに従い,食道癌の初期像,発育進展の概要が把握できた.
この結果,早期発見により確実に治癒可能な食道癌,すなわち早期食道癌とは粘膜癌であり,その形態学的特徴は0-Ⅱ型病変であることが判明した.内視鏡的粘膜切除法(endoscopic mucosal resection;EMR)の出現により低侵襲,機能温存治療法が確立され,早期診断への情熱が食道癌の領域においては,かつてみられなかった活気を醸し出した.「胃と腸」の歴史を振り返ってその経過を見返すことは,大変であるが楽しいことと思われる.
食道の早期癌に関する考え方は,最近の15年間で大きく変わった.従来診断が困難であった上皮内癌や粘膜癌の診断が容易となり,その病態が明らかになった.多くの症例を経験するに従い,食道癌の初期像,発育進展の概要が把握できた.
この結果,早期発見により確実に治癒可能な食道癌,すなわち早期食道癌とは粘膜癌であり,その形態学的特徴は0-Ⅱ型病変であることが判明した.内視鏡的粘膜切除法(endoscopic mucosal resection;EMR)の出現により低侵襲,機能温存治療法が確立され,早期診断への情熱が食道癌の領域においては,かつてみられなかった活気を醸し出した.「胃と腸」の歴史を振り返ってその経過を見返すことは,大変であるが楽しいことと思われる.
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