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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻1号

1998年01月発行

文献概要

症例

約8年間の経過観察をしえた限局性胃アミロイドーシスの1例

著者: 吉田成人1 日高徹1 藤本佳史1 真部紀明1 大越裕章1 奥原種臣1 林雄三2

所属機関: 1広島市立安佐市民病院内科 2広島市立安佐市民病院病理

ページ範囲:P.119 - P.124

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要旨 患者は初診時69歳,女性.初回胃X線検査では前庭部に限局した辺縁不整とアレアの乱れを認め,胃内視鏡では前庭部は褪色と発赤を認めた.4年後のX線検査でも伸展性はよく保たれ,胃内視鏡では前庭部に限局した粘膜の荒廃像を認め,生検でアミロイドの沈着を認め胃アミロイドーシスと診断された.7年後の胃内視鏡でも変化を認めず,初診時から約8年の経過の後,他院で胆管細胞癌により死亡した.剖検で胃前庭部に限局したアミロイドの沈着は認めたが,その他の部位にはアミロイドの沈着は認めておらず,胃前庭部に限局したアミロイドーシスと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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