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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻10号

1998年09月発行

文献概要

今月の主題 腸管子宮内膜症 主題

腸管子宮内膜症の画像診断―組織学的に証明された13症例の検討

著者: 吉江浩一郎1 牛尾恭輔2 内山菜智子1 飯沼元1 宮川国久1 石川勉1 横田敏弘1 森谷冝晧1 下田忠和1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院放射線診断部 2国立病院九州がんセンター

ページ範囲:P.1329 - P.1338

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要旨 過去23年間に経験した腸管子宮内膜症13例について述べた.13例中10例(76.9%)で直腸からS状結腸に認められ,最も頻度が高かった.ほかには虫垂に2例,小腸に1例で認められた.5症例で注腸検査を施行され,腸管子宮内膜症の特徴的な所見として,①直腸RsからS状結腸の前壁主体とした偏側性の陰影欠損像,②腸管の長軸方向に垂直な幅4~5mmのひだ(transverse ridging),③cobblestone様顆粒状変化を認めた.腸管子宮内膜症の診断には臨床経過,症状から診断されることが多いが,注腸X線検査,大腸内視鏡検査の所見も特徴的な所見を呈することがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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