icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻10号

1998年09月発行

今月の主題 腸管子宮内膜症

主題症例

超音波内視鏡を施行した腸管子宮内膜症の2例―本邦超音波内視鏡所見報告例5例の検討を含めて

著者: 菊池陽介1 渕上忠彦1 小林広幸1 堺勇二1 竹村聡1 永江隆1 長村俊志1 石川伸久1 中島穣1 宮本竜一1 中西護2 浦岡正義3

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科 2松山赤十字病院病理 3浦岡胃腸科クリニック

ページ範囲:P.1353 - P.1357

文献概要

要旨 腸管子宮内膜症の2例に超音波内視鏡検査を施行した.〔症例1〕は46歳,女性.月経時腹痛,血便を主訴に来院し,大腸内視鏡検査で遠位直腸に表面にびらんを形成する隆起性病変を認めた.〔症例2〕は41歳,女性.月経時血便を主訴に来院し,大腸内視鏡検査で遠位直腸に頂部が発赤した立ち上がりなだらかな隆起性病変を認めた.いずれも生検により腸管子宮内膜症と確診された.超音波内視鏡像は両症例とも第4層以深に主座を有する比較的均一な低エコー腫瘤として描出され,癌腫とは明らかに異なっていた.癌腫との鑑別診断において超削皮内視鏡は有用であったが粘膜下腫瘍,転移性癌との鑑別は現段階では困難である.本邦報告例中超音波内視鏡所見記載例の検討を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら