icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻10号

1998年09月発行

今月の主題 腸管子宮内膜症

主題症例

盲腸に発生した腸管子宮内膜症の1例

著者: 星野澄人1 柿沼知義1 浅見健太郎1 和田建彦1 岡田了祐1 松本英一2 比佐哲哉2 木村幸三郎2 粕谷浩3 青木達哉1 小柳泰久1

所属機関: 1東京医科大学外科第3講座 2田無第一病院消化器科 3田無第一病院放射線科

ページ範囲:P.1381 - P.1384

文献概要

要旨 患者は48歳,女性.大腸憩室症で近医で経過観察されていた.大腸精査目的で当院受診となるが,初診時の注腸造影では大腸憩室のみで腫瘍性病変は認めず,1年後の注腸造影で盲腸に粘膜下腫瘍様病変の出現をみた.更に3か月後の注腸造影で病変の増大を認めたため,手術を施行した.切除標本における病理組織学的所見で腸管子宮内膜症との診断を得た.本例は1年3か月間に腸管子宮内膜症の出現と増大を認め,その増大の原因として子宮内膜組織の増殖,経血によるヘモジデリン沈着,固有筋層の肥厚,線維化などが考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら