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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻11号

1998年10月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

早期癌を合併した胃限局性若年性ポリポーシスの1例

著者: 北台靖彦1 田中信治1 春間賢1 児玉寛治1 吉原正治1 隅井浩治1 梶山梧朗1 吉田和弘2 平井敏弘2 峠哲哉2 嶋本文雄3 伊藤勝陽4 西川睦彦5

所属機関: 1広島大学医学部第1内科 2広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科 3広島大学医学部附属病院病理部 4広島大学医学部附属病院放射線科 5西川胃腸科内科医院

ページ範囲:P.1525 - P.1531

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要旨 患者は54歳,女性.50歳時に前庭部の胃ポリポーシスを指摘され他院で胃亜全摘術を受けた.4年後に鉄欠乏性貧血,低蛋白血症が出現し,残胃に多発性のポリープの再発を認めた.胃以外の消化管にはポリープは認められず,また,家族歴にも特記事項はなかった.残胃全摘術を施行し,病理学的に検討した結果,若年性ポリポーシスの一部粘膜内に高分化腺癌の合併を認めた.本症例のように若年性ポリポーシスが胃に限局してみられることは極めてまれであり,癌化の問題を含め本疾患の特徴について文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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