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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻11号

1998年10月発行

早期胃癌研究会症例

localized hyperplastic gastropathy(mucous cell type)の1例

著者: 眞部紀明1 日高徹1 大越裕章1 武田祥佳1 藤本佳史1 明崎満1 浦城三四郎1 奥原種臣1 平林直樹2 秋山弘彦2 信藤肇3 林雄三3

所属機関: 1広島市立安佐市民病院内科 2広島市立安佐市民病院外科 3広島市立安佐市民病院病理

ページ範囲:P.1541 - P.1547

文献概要

要旨 患者は39歳の男性.検診で胃の異常を指摘され受診した.胃X線検査で認められた胃体部小彎側の隆起性病変は,内視鏡検査では,表面が小結節状の立ち上がりの比較的明瞭な隆起性病変の形態を示した.超音波内視鏡検査では第1・2層の肥厚を認め粘膜内の病変が示唆された。摘出された病変は9×3cm,病理組織学的に樹枝状に分岐した腺窩の増生から成っており,これらは下方に向かう増生傾向を示し,一部では粘膜筋板直上にまで達し,同部で嚢胞状に拡張する像もみられた.固有胃腺の増生は認められなかった.以上の肉眼所見と病理組織学的所見からlocalized hyperplastic gastropathy (mucous cell type)と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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