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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻12号

1998年11月発行

文献概要

今月の主題 胃癌EMRの完全切除の判定基準を求めて 座談会

胃癌EMRの完全切除の判定基準を求めて

著者: 岡崎幸紀1 井田和徳2 蘆田潔3 竹下公矢4 竹腰隆男5 浜田勉6 加藤洋7 下田忠和8 磨伊正義9 西元寺克禮10

所属機関: 1山口県厚生連周東総合病院内科 2朝日大学歯学部附属村上記念病院内科 3済生会中津病院消化器内科 4東京医科歯科大学医学部光学医療診療部・第1外科 5癌研究会附属病院内視鏡部 6社会保険中央総合病院消化器科 7癌研究会癌研究所病理部 8国立がんセンター中央病院臨床検査部病理 9金沢大学がん研究所腫瘍外科 10北里大学内科

ページ範囲:P.1640 - P.1658

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 磨伊(司会) 本日はお忙しいところをお集まりいただきまして,ありがとうございます.ただいまから「胃癌EMRの完全切除の判定基準を求めて」の座談会を始めたいと思います.

 内視鏡的胃粘膜切除,EMR(endoscopic mucosal resection;EMR)と称しておりますが,早期癌,特にm癌の治療法として,外科的切除に代わってEMRが全国どの施設でも頻繁に行われるようになってきました.本日のテーマは完全切除,いわゆる根治性の判定基準を求めてということで,非常に時宜を得たテーマではないかと思います.根治可能な早期胃癌に対して,いわゆる完全切除の判定基準という命題を全国的に統一する時期にきているのではないかと思います.本日は胃癌EMRの完全切除の判定基準に絞ってお話していただいたうえで,それに関連する事項についていろいろご意見をお伺いしたいと思います.幸い本日の座談会にご出席の先生方は,この方面においてわが国のリーダー的存在としてご活躍されている方々でありますので,本日の座談会を通して,EMR完全切除の判定基準に対する一定のコンセンサスが得られるのではないか,と期待しております.一応順を追って話を進めますが,まず術前診断の実際と問題点という臨床の立場からお話しをお伺いしたいと思います.この司会は西元寺先生のほうから話を進めていただきたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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