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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻13号

1998年12月発行

今月の症例

良悪性の診断に難渋した十二指腸乳頭部巨大腫瘍の1例

著者: 林裕之1 細川治1 谷川裕1 大田浩司1 北島竜美1 道傳研司1 白崎信二1 木谷栄一1 津田昇志1 海崎泰治2 松村孝之3

所属機関: 1福井県立病院外科 2福井県立病院病理科 3福井県立病院内科

ページ範囲:P.1682 - P.1684

文献概要

 〔患者〕60歳,男性.1997年10月30日,健診で上部消化管内視鏡検査を施行,十二指腸乳頭部の病変を見い出し,精査および加療目的に入院した.

 〔低緊張性十二指腸造影所見〕腹臥位第1斜位で,乳頭部より下降脚下端に伸展する約4.0×2.5cmの隆起性病変を認めた(Fig.1).辺縁の立ち上がりは急俊であり,口側の表面に粗大な結節状,肛門側に大小不同で微細な顆粒状のバリウム斑が存在していた。空気量を多くし斜位を強くかけると,腫瘍辺縁の鋸歯状の形態が明瞭となった(Fig.2).十二指腸下降脚の壁変形は認められず,また体位変換しても腫瘍陰影の移動はないことから有茎性発育でないことが確認できた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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