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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻13号

1998年12月発行

今月の主題 胃癌EMR後の遺残再発―診断と治療

主題

早期胃癌EMR後の遺残再発病変の肉眼所見と深達度診断

著者: 長南明道1 望月福治1 安藤正夫1 三島利之1 熱海稔1 小沢俊文1 藤田直孝2 結城豊彦2 石田一彦2

所属機関: 1JR仙台病院消化器内視鏡センター 2仙台市医療センター消化器内科

ページ範囲:P.1705 - P.1710

文献概要

要旨 EMR後1年以上内視鏡的に経過観察がなされた早期胃癌178例193病巣において遺残再発病変の肉眼所見および深達度診断について検討した.①遺残再発病変は21病変(11%)にみられた.②遺残再発は非完全切除病変,非適応病変,多分割切除病変,11mm以上の病変に多かった.③遺残再発病変はEMR後,1年以上経てから起こるものが1/3を占め,これらはtub1または,sigであった.④遺残再発病変の21%は肉眼的に診断困難であり,生検の併用が必要であった.⑤粘膜断端陽性m癌の基本遺残再発形式は粘膜内再発であった.⑥遺残再発病変がsm層に及ぶ場合,診断にEUSが有用である可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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