icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 胃癌EMR後の遺残再発―診断と治療 主題

胃癌EMRの一括切除と分割切除の治療効果とレーザーを中心とした遺残再発の治療

著者: 嶋尾仁1 比企能樹1 堤修1 森瀬昌樹1 近藤賢司1 片田夏也1 菊池史郎1 小林伸行1 榊原譲1 柿田章1 田辺聡2 西元寺克禮2

所属機関: 1北里大学東病院消化器外科 2北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.1711 - P.1717

文献購入ページに移動
要旨 EMR施行245病変について一括切除,分割切除別の成績,遺残に対する治療法とその成績について検討した.EMRの成績は一括切除で68.1%,分割切除では43.0%で,可能な限り一括切除での治療法が好ましいと言える.このためには一括切除を行う手技的な改良が必要である.肉眼的効果判定の正診率は一括切除で77.7%,分割切除で51.7%であり,現状では組織学的判定を加味することが必須であると思われる.遺残に対する追加治療法としてレーザー照射が72.7%を占め,その成績は初回治療で82.1%であった.追加レーザー治療の再発は肉眼型ではⅠ型,Ⅱc型,病変の大きさでは16mm以上のもの,組織型ではsig,深達度別ではsm例に高かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?