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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻13号

1998年12月発行

今月の主題 胃癌EMR後の遺残再発―診断と治療

主題症例

内視鏡的粘膜切除術(EMR)後遺残再発した早期胃癌の1例

著者: 山崎武志1 木村弘子1 藤森基次1 松川正明1 栗原稔1

所属機関: 1昭和大学医学部附属豊洲病院消化器科

ページ範囲:P.1739 - P.1742

文献概要

要旨 患者は82歳,男性.便潜血反応陽性と本人の希望もあったため,当院で上部,下部消化管内視鏡検査を施行.胃体下部後壁に約1.5cmのO-Ⅰ型胃癌を指摘された.1995年6月EMR(endoscopic mucosal resection)を施行.深達度はm,断端陽性であった.このため上部消化管内視鏡検査による経過観察を1か月後,2か月後,6か月後,1年後に行った.1年後にはEMR前とほぼ同じ大きさで同じ形態を呈した.再度EMRを施行し深達度m,断端陰性であった.その後再発は認めていない.遺残再発した早期胃癌の形態が興味深く,更に断端陽性であったが,1年後に治癒切除された症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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