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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の主題 消化管病変の三次元画像診断―現状と展望 主題

上部消化管疾患における3D-EUS

著者: 村田洋子1 鈴木茂1 飯塚雄介1 内山めぐみ1 光永篤1 土岐文武1 内田耕司1 根本行仁1 中村真一1 吉田一成1 林和彦1 本間直子1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器内視鏡科

ページ範囲:P.145 - P.151

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要旨 3D-EUSは,細径プローブのスパイラルスキャンにより可能となった.食道癌25例,胃癌32例,粘膜下腫瘍24例に行った.すべての病変で3Dの構築が可能であったが,蠕動の強い部分,拍動の強い部分ではブレが生じ読影が困難であった.しかし得られた3Dは任意な部位での断面,方向から観察可能で,深達度診断では腫瘍の最深部での断面が得られた.また複雑な構造の把握に有用であった.しかし表面表示,体積の測定などは繁雑で,今後の開発が期待される.将来は,病変をより正確に,容易に診断できるようになると考えられ,検査時間の短縮,内視鏡画像との組み合わせなどにより,多方向からの検索が可能と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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