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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の主題 消化管病変の三次元画像診断―現状と展望 主題

内視鏡的三次元超音波断層法(3D-EUS)による大腸疾患の検討

著者: 趙栄済1 上田モオセ1 芦原亨1 中島正継1 安田健治朗1 平野誠一1 望月直美1 田中聖人1 宇野耕治1 富岡秀夫1 塚田圭子1 宮田正年1

所属機関: 1京都第二赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.153 - P.160

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要旨 オリンパス社製超音波三次元画像処理システムを用いて大腸疾患36病変に内視鏡的三次元超音波断層法(3D-EUS)を施行し,その有用性について検討した.本システムを用いて,ヘリカルモードから得られたラジアル画像とリニア画像の画像処理によって立体的な斜視構築像を形成した.癌18病変については術前深達度診断能を検討したが,正診率は全体では83%(15/18)であり従来のEUSによる成績とほぼ同等であった.粘膜下・壁外病変では腫瘍の局在や病変の拡がりが斜視構築像で明瞭に描出された.3D-EUSの使用によって,大腸疾患の病態の理解が更に容易となった.機種の改良により,今後ますます発展する診断方法と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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