icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻2号

1998年02月発行

今月の主題 消化管病変の三次元画像診断―現状と展望

主題

ヘリカルスキャンCTによる大腸の三次元構築画像

著者: 小倉敏裕1 小泉浩一2 酒井達也2 甲斐俊吉2 高津一朗1 丸山雅一2

所属機関: 1癌研究会附属病院放射線部 2癌研究会附属病院内科

ページ範囲:P.187 - P.196

文献概要

要旨 近年関心が高まりつつあるヘリカルスキャンを用いた大腸の三次元構築画像について,当院では3年間にわたって本検査法の研究を行ってきた.大腸の三次元画像の構築には,閾値の設定方法により,バーチャルエンドスコピー法,エアーイメージ法,シュードトラクト法の3種類の方法がある.バーチャルエンドスコピー法は内視鏡に近似した画像を得る方法で,エアーイメージ法は管腔内の空気像を示す.シュードトラクト法は腸管の内側をバーチャルエンドスコピー法,外側をエアーイメージ法で表示し,双方の特徴を兼ね備え,管腔らしく表示する方法である.これらの大腸三次元構築画像は低侵襲的に内視鏡写真や注腸造影像とほぼ同等の画像が得られ,検査時間が短い,検査技術によるばらつきが少ない,被検者の不安が少ないなどの特徴を有する.しかし一方で,計算時間,空気注入量,便との鑑別,スキャン範囲,解像力など解決すべき課題が存在する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら