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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の主題 消化管病変の三次元画像診断―現状と展望 主題症例

ヘリカルCTによる大腸癌描出が有用であった3例

著者: 松本啓一1 小山茂樹2 馬場忠雄2

所属機関: 1財団法人豊郷病院内科 2滋賀医科大学第2内科

ページ範囲:P.203 - P.206

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要旨 ヘリカルCTにより直腸・S状結腸および深部の大腸癌の描出を試み,3D画像によるCT内視像と注腸X線像・大腸内視鏡像,摘出標本とを対比した.進行癌症例では,ヘリカルCTによる3D画像は,微細診断や質的診断においては問題点を残してはいるが,マクロ的には注腸X線像や大腸内視鏡像にほぼ匹敵し,腫瘍全体像の把握も容易で,スコープ通過困難な口側病変の描出も可能であった.現機器による深達度診断には空間解像度などの問題はあるものの,各種画像は今までにない新しい情報を提供し,今後の機器の改良による的確な情報が,診断のみならず治療に応用されることが期待される.またバーチャルリアリティによる描出は全大腸スクリーニング検査への応用が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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