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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の主題 消化管病変の三次元画像診断―現状と展望 主題症例

MR angiographyが食道静脈瘤硬化療法の予後判定に有用であった2例

著者: 勝島慎二1 木村利幸1 松下正樹2 大井博道3 猪熊哲朗4 小西淳二5

所属機関: 1大阪逓信病院第1内科 2大阪逓信病院放射線科 3大阪大学医学部放射線科 4高松赤十字病院内科 5京都大学医学部核医学科

ページ範囲:P.221 - P.227

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要旨 MR angiographyが内視鏡的食道静脈瘤硬化療法の予後の推定に有用であった2症例を経験したので報告する.〔症例1〕は73歳,男性.硬化療法後,内視鏡的には食道静脈瘤は消失したが,MR angiographyでは食道静脈瘤およびその供血路である左胃静脈の血流信号が共に残存しており,治療7週後に食道静脈瘤の再発をみた.〔症例2〕は70歳,男性.硬化療法後,内視鏡・MR angiographyともに食道静脈瘤は消失したが,MR angiographyで左胃静脈の血流信号の残存が認められ,治療9か月後に食道静脈瘤の再発をみた.硬化療法後にMR angiographyで食道静脈瘤あるいは左胃静脈の血流が残存している場合は,再発が危惧されると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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