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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻3号

1998年02月発行

特集 消化管悪性リンパ腫1998

主題 Ⅰ.総論

MALTリンパ腫の病理

著者: 中村栄男1 中村常哉2 谷田部恭1 横井太紀雄3 赤座香予子4 二村直樹5 本告匡6 小島勝7 越川卓1 須知泰山1

所属機関: 1愛知県がんセンター臨床検査部 2愛知県がんセンター消化器内科 3愛知医科大学附属病院病理部 4藤田保健衛生大学医学部病理 5岐阜大学医学部第1外科 6北里研究所メディカルセンター病院病理 7足利赤十字病院臨床検査部

ページ範囲:P.271 - P.280

文献概要

要旨 近年における節外性リンパ腫全般に関する知見の深化はMALTリンパ腫概念の導入に始まると言っても過言ではない.しかしながら,消化管原発例に限っても肉眼および組織所見にかなりの幅,spectrumが存在する.また,胃におけるHelicobacter pylori感染など病因との関連を考慮すれば,“MALT”型リンパ増殖性疾患には真の意味での境界領域から低悪性度,更に高悪性度のものまで極めて多彩な病変が包含される.日常診療において,これらの間の鑑別は治療法の選択と関連して常に問題となるが,現状では多分に人為的なものと成らざるを得ないのも事実である.本稿ではこれらの問題の解説に留意して胃および腸原発例におけるMALTリンパ腫の病理学的特徴について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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