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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻3号

1998年02月発行

特集 消化管悪性リンパ腫1998

主題 Ⅰ.総論

消化管悪性リンパ腫の病理学的鑑別診断と問題点

著者: 吉野正1 赤木忠厚1

所属機関: 1岡山大学医学部第2病理

ページ範囲:P.289 - P.297

文献概要

要旨 消化管悪性リンパ腫の中でMALTリンパ腫は最近確立した疾患概念で,発生頻度も高い.そこでMALTリンパ腫を中心として鑑別すべき疾患を検討した.MALTリンパ腫は反応性リンパ組織増生,他の低悪性度リンパ腫との鑑別を要することが多く,形成されるlymphoepithelial lesionによっては癌との鑑別も問題になる.これはときに高悪性度化することがあるが,低悪性度MALTリンパ腫のプログレッションにはかなりの時間経過が必要であると考えられた.大型リンパ腫細胞の増生より成る大細胞型リンパ腫は,癌,悪性黒色腫などとの鑑別が問題になり,若年例ではBurkittリンパ腫との鑑別も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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