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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻3号

1998年02月発行

特集 消化管悪性リンパ腫1998

主題 Ⅱ.診断

H. pylori除菌による胃悪性リンパ腫の組織像の変化―low-grade胃MALTリンパ腫を中心に

著者: 山下浩子1 渡辺英伸1 味岡洋一1 西倉健1 丸田和夫1 加藤俊幸2 小越和栄2 本間照3 成澤林太郎3

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理 2県立がんセンター新潟病院内科 3新潟大学医学部第3内科

ページ範囲:P.373 - P.382

文献概要

要旨 low-grade胃MALTリンパ腫のHelicobacter pylori(H. pylori)除菌による組織像の変化について検討を行い,以下のような結果を得た.low-grade MALTリンパ腫でもH. pylori除菌で腫瘍組織が消失しない症例が存在し,腫瘍細胞消失群と非消失群間に核形態上で差が認められた.また腫瘍細胞非消失群4例中2例はH. pylori除菌で腫瘍細胞が多く残存していたが,残り2例は少量残存するのみであり,その同定にT・B細胞免疫染色が有用であった.胃MALTリンパ腫のH. pylori除菌による非腫瘍組織部分の変化はH. pylori胃炎の除菌の際の所見と同様で,腫瘍細胞消失群と非消失群で差は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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