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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻3号

1998年02月発行

特集 消化管悪性リンパ腫1998

主題 Ⅲ.治療

治療方針の決定―stagingの画像診断

著者: 高橋正秀1 小島寛2 斎田幸久2 板井悠二2

所属機関: 1筑波大学医学専門学群放射線科 2筑波大学医学専門学群血液内科

ページ範囲:P.431 - P.438

文献概要

要旨 本稿では,消化管リンパ腫のstagingを行う場合に出発点となる腹部CTを中心として,画像検査のコツや読影上の盲点を解説した.画像によるリンパ節腫大の判定はもっぱらその大きさによって行われているが,sizeのみを基準とした画像診断ではunder stagingは避けられない.腸間膜や横隔膜上など,“小さくともリンパ腫の浸潤を考えたほうが実際的なリンパ節”を知っておく必要がある.一方,リンパ節ばかりに注目していると節外臓器浸潤を見落とすことになる.小腸壁肥厚,肝・腎の小結節,肺内リンパ節,脊柱管内の病変などは特に見過ごされる.身体のどこかにリンパ腫が発見された症例では,他にも病変があるだろうと疑うことがstagingの第一歩である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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