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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻3号

1998年02月発行

文献概要

特集 消化管悪性リンパ腫1998 主題 Ⅲ.治療

消化管悪性リンパ腫の外科治療の予後

著者: 渡辺美智夫1 陳利生1 今井美和1 高橋豊1 磨伊正義1

所属機関: 1金沢大学がん研究所外科

ページ範囲:P.439 - P.445

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要旨 消化管悪性リンパ腫は,近年,診断能の向上とともに増加しつつある疾患である.しかし,その絶対数が少ないため,治療方針についてはいまだ統一した見解が得られていない.わが国では,外科的治療がその主体を成してきている.今回,この外科的治療について予後の面から検討した.胃については,リンパ節転移がなく,漿膜浸潤陰性症例では,手術単独でも治癒可能である.腸についても,リンパ節転移が予後を左右するが,手術成績は決して良好ではない.したがって,たとえ外科的治療によって根治が得られても,症例によっては,補助療法が必要となる.また,今後の検討によっては,外科治療の占める位置付けも変わる可能性もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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