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文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻3号

1998年02月発行

特集 消化管悪性リンパ腫1998

主題 Ⅲ.治療

胃悪性リンパ腫における化学療法の効果判定と予後

著者: 加藤俊幸1 秋山修宏1 船越和博1 斉藤征史1 張高明1 小越和栄1 梨本篤2 根本啓一3 林直樹4 佐藤正之5

所属機関: 1県立がんセンター新潟病院内科 2県立がんセンター新潟病院外科 3県立がんセンター新潟病院病理検査科 4林内科 5大曲佐藤病院

ページ範囲:P.447 - P.456

文献概要

要旨 胃悪性リンパ腫における化学療法の現況と治療効果の形態学的評価を行った.B細胞非Hodgkinリンパ腫が主体のため,化学療法に対する感受性が高く,多剤併用療法の治療成績は年々向上している.化学療法により再切除が可能となったり,非切除例でも長期生存が得られることがある.術前化学療法が行われた14例のうち7例50%では切除標本において腫瘍消失を認め,最長15年の生存を得ている.更に高齢者や手術拒否の非切除例における完全寛解率は13例中12例92.3%と高く,切除優先であったⅠ・Ⅱ期においても化学療法による完全寛解の可能性が高い.なお化学療法奏効例では,EUSを含む内視鏡像で腫瘍の縮小や病変の平坦瘢痕化など形態像の変化が容易に観察され,これらの変化は効果判定と予後に相関した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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