icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻3号

1998年02月発行

文献概要

特集 消化管悪性リンパ腫1998 ノート 基礎編

低異型度と高異型度MALTリンパ腫の組織学的鑑別

著者: 八尾隆史1 中村昌太郎2 恒吉正澄1

所属機関: 1九州大学医学部第2病理 2九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.479 - P.480

文献購入ページに移動
はじめに

 Isaacsonらが1983年から主張してきた胃MALTリンパ腫の概念は現在広く受け入れられてきた.その後,MALTリンパ腫とHelicobacter pylori(以下H. pylori)の関連が提唱され,最近の報告では低異型度MALTリンパ腫はH. pylori除菌療法で消失したとの報告も相次ぎ,その診断基準や治療法選択において多少混乱を生じてきている.また,低異型度MALTリンパ腫には高異型度リンパ腫が併存することも知られているが,それらにおいてはH. pylori除菌療法は無効のようであり,予後も不良である.したがって,低異型度MALTリンパ腫と高異型度MALTリンパ腫を鑑別することが臨床的には重要となってくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら