icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸33巻3号

1998年02月発行

文献概要

特集 消化管悪性リンパ腫1998 ノート 臨床編

胃悪性リンパ腫の術後補助化学療法の有効性

著者: 佐野武1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院外科

ページ範囲:P.485 - P.486

文献購入ページに移動
“まず手術”という考え方

 胃悪性リンパ腫に対する標準的治療法は確立されておらず,手術,化学療法,放射線療法が,単独または併用で行われている.わが国では外科的切除が行われることが多いが,欧米諸国では化学療法(±照射)を第一選択とする流れもあり,ドイツを中心に両者を比較する大規模な無作為化試験が始まろうとしている.

 わが国における外科療法の有利な点として,胃癌に対する診断・治療技術の普及により,①欧米に比べて胃切除術が格段に安全に行える,②手術のみで根治しうる比較的早期のリンパ腫病変の発見が多い,③リンパ節転移の組織学的検査システムが確立している,などがあり,このためか消化管原発の腫瘍性病変に対して“まず切除する”という考えに抵抗が少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら